タイ拠点事例 | ESPEC ENGINEERING (THAILAND) CO., LTD.
「人的資源」からビジョンを体現する「組織の宝」へ
組織の目標と個人の価値観を結びつけ、タイ人社員の主体的な行動と成長を引き出す


タイ拠点の課題と変革の決意
プロジェクト開始以前、当社のタイ拠点では、組織が目指す方向性と、社員一人ひとりの意識・行動の間に大きなギャップが存在していました。MVV (Mission・Vision・Values)は明確に掲げられていたものの、日々の業務や判断の中で十分に共有・浸透しているとは言えず、多くの社員が自らの役割を組織全体のビジョンと結びつけて捉えきれていませんでした。
一方で、リーダーシップは「役職を持つ人のもの」という認識が根強く、指示を待つ姿勢が当たり前になっていました。その結果、主体性は、役職に就いてから初めて求められるという風土が形成されていました。しかし、経営層が目指していたのは、役職に関係なく一人ひとりが「グローバルに最も信頼される存在」として自ら考え、主体的に行動できる組織です。
過去には様々な研修を単発で実施してきましたが、一時的なモチベーション向上にとどまり、結果として持続的な変化にはつながりませんでした。背景には、個人としての能力や意欲は高いものの、チームとして同じ方向へ進むための対話や共通言語といった“接点”が不足していたのです。
こうした課題を踏まえ、当社は継続的な意識と行動の変革に取り組み、「人的資源」を真の「組織の宝」へと高めるカルチャー変革を決意しました。
自己理解から組織目標の共有へ
変革の第一歩としてDiSCおよびコミュニケーション研修を導入しました。社員は自分自身の行動特性を理解すると同時に、「なぜあの人はそのように行動するのか」という疑問を、「その人の特性ゆえの反応である」と捉え直すようになりました。その結果、他者の行動や考え方の違いを客観的に受け入れる基盤が築かれました。
続く対話セッションでは、同階層のメンバー同士(管理職同士、非管理職同士)で対話を重ねました。
同じ目標を共有しているつもりでも、立場や業務内容の違いによって視点にズレが生じていることが明らかになりました。こうした気づきを踏まえ、MVVを共に学び合うことで、これらを単
なるスローガンとしてではなく、「日常業務においてどのような具体的な行動をとるべきか」というレベルまで深く理解するようになりました。その結果、管理職やチームリーダーをはじめ、社員一人ひとりが、会社のビジョンやバリューに合致した具体的な行動を自ら実践し、職務の枠を超えて組織全体の目標達成に向けて連携する姿勢が生まれました。
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